TOP全国大会第55回宮城大会第7分科会 (2)
 各県校長会
 全国大会
・第54回北海道大会
・第55回宮城大会
・第56回和歌山大会
 

第7分科会〈研究課題〉家庭・地域社会の教育力を生かし,共に新しい学校づくりを目指す連携と校長の在り方
研究発表 学校・家庭・地域社会が子供の育ちを通して共に学び高め合う連携と校長の在り方
山口県 豊浦郡豊田町立西市小学校 木村芳則
学校は,子供たちの学校生活における課題や問題点を把握し,家庭と連絡を取り合っているか。(情報提供)
学校は,わかる授業(学力向上)に努力しているかどうかについて。
学校生活以外での子供たちの実態について。
家庭において進んで読書に取り組んでいるかどうかについて。
アンケートを答えやすくし,細かい質問は省き,大きな傾向を捉えるようにした。
教育用語を極力使わず,分かりやすい表記に努めた。
実施後の考察
回答率も高く,現状に対する強い関心と協力体制が感じられた。今後より一層,情報発信の機会と内容を増やし,双方向の意見交換ができるよう努めたい。
評価については,かなりよい評価をいただき,有り難く思った。
保護者も地域の方々も学校の取り組みについては,好意的に受け止めてくれている。学校は自信を持って指導するための評価にもなっている。
学校に対して,率直な,ありのままのご意見を頂き,教育活動に対して関心をもっておられる姿勢を強く感じられた。
評価結果に留めるのではなく,意見,要望内容によっては,学校の現状,方針を改めて理解,納得を求める場が必要である。
学校評価の結果についての説明責任を果たす。成果と問題点と改善策を示すようにしていきたい。
厳しい評価があった。今後努力を要すと思った。教職員が気付かない部分がまだ多々あると感じた。
学校や担任に対して,かなり厳しい見方をしている保護者もおり,信頼を得るため,教職員の共通意識(意欲)を高めるための努力が必要であると感じた。
全体として,学校からの情報発信にさらに取り組み,家庭,地域と一体となって教育力を高めていく必要性を感じた。
評価がしにくい抽象的な設問があった。次回は,さらにねらいを明確にし,設問をもっと具体的にしていきたい。
学習面の取り組みについて,3割近い保護者が不満足であり,学力については,今後とも一番に力を入れたいかなければならいないと思った。
自由記載欄は,批判もあるが励ましもあることが救いであった。
記述欄に書かれた一人一人の意見を書き上げてみた。評価の平均値からは見えない部分として大切にしたいと思っている。
家庭学習の在り方については,土日の過ごし方と絡んで何らかの積極的な支援が必要だと考える。
保護者の立場からは,学校行事(PTA行事,学年行事含む)が多いと感ずる親が目立つ。学校としても一考を要す。
2 学校・家庭・地域社会との双方向性のある連携
地区民・児童歩こう大会
@ 内容
地区内の山(3つの山を年毎にローテーション)を児童・教職員・地区民(園児・高齢者を含む)で登山。毎年,10月の第4土曜日に実施。
  A 地域との連携のための校長の役割
ア 事前の打合せ
   この行事は,学校と地域の合同事業であり,地区体育協会と共催で実施している。とは言え,学校行事としての主体性もそこわないために,目的やその主旨等について事前に体育協会役員会にて詳細の説明を行い,学校行事への協力依頼と互いの役割分担等について入念な打合せを行っている。特に,児童の安全確保や健康管理等については細心の注意を払うよう要請している。
  イ 地域の方々とのふれあい
  登山開始から下山までの間,保護者や学校の友達だけでなく,日頃接することの少ない地域のお年寄りや幼児との交流を深めるよう,できるだけ積極的に関わっていけるように担任を通じて指導している。
  ウ 地域の声
  地域の方々と直接話ができる絶好の機会と捉え,登山途中や山頂での休憩・食事の一時に積極的に語りかけ,学校のことや子供たちのことで気づきや要望等を聞き,今後の学校運営に生かしていけるように心掛けている。地域の方々からは,学校や子供たちのことについて大変好意的に捉えて下さり,有り難いご意見を沢山頂いている。
  B 成果 
過去3年間,雨の中での登山となったが,子供たちは地区の自然を身体で感じ,ふるさとの自然を大切にする気持ちが年々強くなってきている。そのことは,総合的な学習の時間での課題の取り上げの中にも見られ,山を通じて自然愛護の精神から川を守るために自分たちにできることは何かと問いかける姿からも伺える。
地域とのふれあいに関しては,この行事だけでなく,運動会も地域との合同で行い。自分たちの周りにはいつも自分たちを見守り,協力して下さる地域の方々がおられることに関する様々な子供たちの感想が見られる。
[1][2][3][4]
▲ いちばん上に戻る ▲