TOP全国大会第55回宮城大会第7分科会 (4)
 各県校長会
 全国大会
・第54回北海道大会
・第55回宮城大会
・第56回和歌山大会
 

第7分科会〈研究課題〉家庭・地域社会の教育力を生かし,共に新しい学校づくりを目指す連携と校長の在り方
研究発表 学校・家庭・地域社会が子供の育ちを通して共に学び高め合う連携と校長の在り方
山口県 豊浦郡豊田町立西市小学校 木村芳則
A 学校としての取り組み
5月(赤米づくり発表会:6年生が昨年度の赤米づくりの概要を発表,各学年ごとに課題設定・学習計画を立てる。)
6月(田植え:ふるさと公社職員が指導) (合鴨農法)
6月〜9月(各学年ごとに課題や計画に応じた観察)
9月下旬(稲刈り:貫頭衣姿,いろいろな方法(貝包丁,鎌等)で作業,50s収穫)
10月(遠足で,赤米試食(飯ごう炊さん)おにぎり作り)
12月(しめ縄飾り作り)
B 校長の関わり
学校行事として10年継続している活動を総合学習として教育課程へ位置付ける。
全校での取り組みの目的や考え方について支援。
土井ヶ浜弥生パーク運営協議会の一委員として協議会に参加。事業計画等の審議で学校の立場や考え方の理解と協力を依頼。
体験学習当日のマスコミ対応。
体験学習等の方法や日程等の調整,協力依頼
学習内容を地域,保護者に校報で知らせる。
@ 「土曜ふれあい講座」
   完全学校週5日制実施前のPTA広報部のアンケート結果から,子供たちの土曜日の過ごし方に不安をもっておられる方が多いことが分かった。保護者,子供会育成協,学校が協議を重ね,第1土曜日の午前中に子供たちが自由に参加できる講座を開き実施している。
A 内容等
   講師は,保護者・地域マイスター・教員。それぞれの得意技を生かして,みんなが子供と一緒に楽しむことができる内容。会場は,内容によって公民館または学校を利用している。
B 実施した講座の概要
7月
読書の楽しみを広げよう(読み聞かせ)
〈講師:保護者・教員〉
8月
 割り箸鉄砲で遊ぼう(割り箸工作)
〈講師:教員〉
10月
オリジナリ土鈴作りに挑戦
〈講師:保護者・教員〉
12月
自然の恵みでリースを作ろう
〈講師:地域の名人〉
C 校長の関わり
内容や講師選定(教職員の紹介)に当たってアドバイスをする
ふれあい講座での子供たちの様子や教職員の得意技について教職員との会話の場を設けるようにしている。

V まとめ
 校長が行う学校運営に関し幅広く意見を聞き,自校の教育活動に生かす学校評価
各校とも保護者対象の学校評価を実施したばかりで,今後は,評価内容の検討と地域の方々からの評価も実施しなければならない。
評価実施後,学校だより等で結果を公表しているが,学校としてステップへ進まないといけない。つまり,P(plan)D(do)C(check)A(action)のA(action)が大切である。
 学校・家庭・地域社会との双方向性のある連携
家庭,地域社会との連携を今後より一層強化していくための,校長としての先見性,リーダーシップ及び教育計画への位置付けや教職員の積極的参加を促すための意識改革への取り組みが必要である。そのことが外に開かれた学校づくりの第一歩になると考える。
校長として,PTA活動や地域行事,地域の会合等で学校経営について機会あるごとに説明をし,まずは学校のことを理解してもらうことが大切である。その上で,家庭,地域社会の願いを受け止め,双方向性のある連携を深めていく必要がある。

 今年3月に,県教育委員会から山口県地域教育力活性化指針(学校,家庭,地域社会が連携し,地域が一体となって子供の教育に取り組むために)が示された。
 その中で,学校,家庭,地域社会のそれぞれの持つ教育力の向上として,学校では知・徳・体の充実を図るとともに,信頼される学校作りをすすめること。  
 また,学校,家庭,地域社会相互の信頼関係づくりと連携の強化として,学校と家庭の関係では,PTA活動の充実など,信頼関係の強化をすること。地域社会と学校では,双方の教育資源の活用など,開かれた学校づくりを推進することが掲げられている。
  学校のリーダーとして,教職員の資質向上を図り,全教職員の共通理解のもとで学校経営をしていく。と同時に,家庭,地域社会との双方向性のある連携をさらに推し進めていきたい。

[1][2][3][4]
▲ いちばん上に戻る ▲