TOP全国大会第55回宮城大会第8分科会 (3)
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第8分科会<研究課題> 自他の文化を理解し、共に生きる子供の育成を目指す国際理解教育と校長の在り方
研究発表
国際理解教育を推進するための校長の指導性
山形県 山形市立蔵王第一小学校  大場 惠子
(2)  重点事項  
(3) 具体的なアクションプラン
(4)  校長の指導
[1] 教頭 校長と同一歩調で職員指導
「開く」から「創る」への意識の啓発
[2] 教務 38クウォーターのEタイム教育課程
授業参観日にEタイム全校実施 保護者による評価の実施
[3] プロジェクト 国際理解教育の企画・運営
[4] 担任 学級カリキュラムの作成と実施

(5) 成果
 児童はEタイムを毎回楽しみにし、授業時も目を輝かせながら主体的に取り組んでいる。教職員もはじめはALTとのコミュニケーションを尻込みしていたが慣れるにつれ英語と日本語で積極的に関わりを持つようになってきた。授業を参観した保護者の大多数は、Eタイムを支持しており時数を多くしてほしいという意見もある。校長は自分の海外勤務の経験を生かし、子どもたちに異文化に触れる楽しさ、おもしろさ、夢が実現できるすばらしさを語り続けている

 
 実践3  地域のよさを感じる子ども
− 地域の個性を見抜く校長 −
 
(山形市立高瀬小学校)

(1)  校長の願い
 地域に希少生物「ハナカジカ」が生息していることを知り、自然の大切さ、命の尊さを実感した。そこで、

地域のよさを確認し誇りに思い行動する子どもを育てたいと提案した。さらに、保護者、地域、行政に働きかけ、子ども中心の「ハナカジカ子どもサミット」を開催した。
(2)  重点事項
[1]  地域の文化に誇りを持つ活動の推進
地域の自然の価値と重要性を知り、よさを学ぶ
[2]  子どもの思いや願いを交流する活動の推進
自分たちの地域から県・東北地方へとより広く交流の輪を広げ、文化を発信する
[3]  自発的・継続的な環境保全活動と組織化
学校・PTA・地域・行政への働きかけと役割分担の明確化
(3)  具体的なアクションプラン
[1]  ハナカジカ学習会の実施
地域自然の重要性、地域のよさを知る活動(市内小中児童生徒、地区住民、県、市の環境保全担当者等 約100名参加)
[2]  総合的な学習の時間、クラブ活動、理科学習で常時観察、データの収集、地域の誇り再発見
[3]  地域・行政への働きかけ
実効性のある保全活動の推進
[4]  ハナカジカ子どもサミットの開催 交流の輪の広がり(岩手県日野沢小・真室川小・ 吹浦小・三沢東部小等)、活動のグローバル化 地域に「高瀬川の清流と環境を守る会」の発足
(4)  校長の指導
 
(5)  成果
子ども達は、自分たちで「ハナカジカ調査隊」を組織し、自主的に観察、調査、レスキュー活動をするようになってきた。また、職員も子どもたちの「地域の良さをもっとを知りたいと願う活動」を支援しながら校章の「ヒメサユリ」や絶滅したと言われていた「オオバアサガラ」を発見した。保護者は、地区振興会と連携を深め、監視や環境整備を図りながら「森と湧き水」を守る保全活動を積極的に推進している。
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